ゼラニウム(ゼラニューム)の育て方
・プランター 50型(サイズ:長さ50cmx奥行き17cmx高さ20cm、土容量:9L)x6個
・ゼラニウムx12株(2株/プランター、162円x12、花や館いざわ)
(撮影:2018年5月29日)
ゼラニウムの魅力
街中など見かける機会の多いゼラニウムは、初心者でも育てやすい多年草で、1年中楽しめるところも魅力の人気の植物です。
- 四季咲き性の植物なので、温度さえ適していれば、一年を通じて花を楽しめる
- 花の種類も色もとても豊富で、一重咲きから八重咲きまで幅広くある
- 挿し木でも種子でも増やせて育てやすい
植え付け・植え替え
植え付けの適期は3月~4月、9月です。多年草なので2~3年はそのまま植えられますが、それ以上は土替えをしたほうがよく育ちます。
鉢・コンテナ植えは1~2年に1回植え替えます。古い土を軽く落として、伸びすぎた根を1/3ほど切り詰めて新しい用土で植え付けます。適期は植え付けと同じです。
栽培カレンダー
出典ゼラニウム(ゼラニューム)の育て方 – みんなの趣味の園芸 NHK出版
たくさんの花を咲かせる5つのポイント
- 水やりのし過ぎに気をつけること
- 真夏の高温に気をつけること
- 年に1〜2回、石灰質を与えること
- こまめに花がら摘みや枯れ葉取りをすること
- 茎が伸びすぎたら、短く切り戻すこと
水やり
ゼラニウムは、多湿を嫌います。水やりが多すぎたり、水はけが悪くてずっと水に浸かった状態になったりすると、腐ってしまうことがあります。
表面の土が乾いたら水やりをするくらいで充分です。真夏はたっぷり目に、冬場はほとんど成長しないので、乾燥気味に水やりをするのがコツです。
日当たり
ゼラニウムは、日当たりと風通しの良い場所を好みます。 丈夫な性質ですが、気温が高すぎると株が弱り、花が咲かなくなったりします。
本来は日当たりが良いところを好むゼラニウムですが、高温を苦手とします。真夏には、直射日光、特に西日が当たる所を避けた方が、元気に夏を超すことができます。
暑さで枯れることはあまりないですが、四季咲き性の品種も夏は30℃を超すと弱って花が咲かなくなったり、葉色が薄くなります。
暖地では、霜にあてないようにすれば屋外で越冬できます。寒さで葉が紅葉したり、落ちることがありますが株が生きていれば春に復活します。
用土・肥料
植え付けや植え替えのときは、緩効性肥料を元肥として混ぜておきます。その後は、開花期間が長いので春から秋の期間は毎月肥料を施します。
リン酸の多い液肥であれば、7~10日に1回の頻度で与えてください。窒素分の多い肥料は、花つきが悪くなるので与えないようにしましょう。
また、ゼラニウムは、水はけの良い、中性に近い弱酸性の土を好みます(pH6~7)。年に1回~2回有機石灰や苦土石灰など、石灰質を株元に適量与えると元気がよく育ちます。
花がら摘み・枯れ葉取り
ゼラニウムの管理として必要なのは、成長が盛んな時期の花がら摘みと枯れ葉取りです。
小花が咲き終わっていたら随時摘み取ります。花房が咲き終わったら、花が咲いた茎を茎元から切り取りましょう。
また、株元で黄色くなった葉やカビの生えた葉も取り除きます。
ピンチ(枝先摘み、摘芯)
小さな苗から育てる場合、ある程度高さになったら先端の芽をピンチ(枝先摘み、摘芯)します。そうすると下から数本の芽が伸びてきて、バランスのよい形で茂ります。
切り戻し
切り戻しは、背丈の低いゼラニウムの場合は無理に行う必要はありません。
全体的に大きくなってきた、バランスが悪くなってきたと感じたときに行いましょう。花を咲かせてほしい高さより少し低い位置で、脇芽のある節の上で切ります。
四季咲き性ですが、高温多湿を苦手とするため、アイビーゼラニウムのような茎が下垂する品種は、夏前に切り戻して秋から再び開花させてもいいでしょう。
切り戻しした茎は、挿し穂として使うことができます。時期は、挿し木と同様、いつでもできますが、春と秋が最適です。
ゼラニウムの挿し木の方法
ゼラニウムは「天挿し」でも「管挿し」でも増やすことができます。ゼラニウムを挿し木するのに最も良い季節は春と秋ですが、時期的には、3月~5月にかけてと、9月頃だと言えます。
挿し穂
挿し木のための挿し穂には、先端に新芽の付いている「天挿し」が失敗しにくいです。また、あまり間延びしているものやひょろひょろしているもの、葉の色が悪いものなどは避けて、元気で比較的に茎が太くがっしりとしたものを選びましょう。
そして、挿し穂は半日から1日くらい日陰で乾燥させます。
ゼラニウムは多肉植物と同様に、挿し木をする際には乾燥させた方が根付きがよくなります。
先端の芽(頂芽)を挿し穂に使う「天挿し(てんざし)」
- 先端から葉っぱ4~5枚を目安に5センチくらいの長さになるように切ります
- 2~3枚ほど葉を残して、多い葉を切り落とします
茎の中間部(葉芽)を挿し穂に使う「管挿し(くだざし)」
- 茎の中間部を、長さ10センチくらいに切ります。
- 必ず葉芽のあることを確認して挿し穂をとります
- 花は落とし、葉は2~3枚ほど残して落とします
挿し木
- 割りばしなどで掘った穴に挿し穂を入れ、軽く土をかけて挿し穂が倒れないようにします
- 植え込んでから、たっぷりと水やりをし、発根するまではやや乾かし気味にしておくことが大切です
- 挿し木後、2週間ほどで発根しますが、それまでは水やりをする必要はありません
- 2週間以上すると根が出てきます が、鉢上げできるのは、一か月以上はかかります