花後の状態
【正式品種名】 C.Mini Dream (Yohroh x walkeriana)
【正式な属名】 Cattleya
【品種名読み】 カトレア ミニドリーム
【品種の分類】 交配種 ミディカトレア類 メリクロン(MC)
【品種の特徴】 ピンクの花弁に赤紫リップのミディカトレア
【開花の特徴】 夏~秋
【品種の歴史】 Arai,K. 1991
【品種の説明】 中輪のカトレア
購入日:2013.11.2(840円、イトーヨーカ堂大船店)
高さ:35cm 鉢サイズ:4.5号鉢 バルブ数:14本(内 1本に2輪の花付き、新芽3本、葉なし1本)
花後の状態:撮影日 2013.11.23
カトレア年間管理表
生育サイクル
花の咲く時期で冬・春咲き、夏・秋咲き、不定期咲きに分けられます。基本的に春から秋に生長して、冬は休眠しますが、やや生育サイクルが異なります。
- オーソドックスな冬・春咲き
春に出た新芽が秋に肥り、その後花芽が出てきて、冬から春に花を咲かせます。春から秋の生育期、バルブの肥る秋の充実期、花の咲く冬~春の休眠期に分けられます。
冬に開花させるにはある程度の気温が必要で、冬咲き種でも開花が春以降にずれ込むことも多いです。ポイントは冬の保温と、生育期に作り込んで、バルブをしっかり育てることです。
- 育てやすい夏・秋咲き
秋から冬に新芽を出して、ある程度の大きさに生長したら花芽を伸ばして夏~秋に開花します。冬・春咲きと違い、バルブが肥大しきる前に開花するのが特長です。
気温の高い時期に咲くので、開花のために保温は必要なく、日本の気候に合っていると言えます。その点では育てやすいともいます。
- 不定期咲き
不定期咲きは色々な種が掛け合わさった交配種やミニ・ミディカトレアによく見られます。新芽を年に数回だして、その都度開花します。種によっては年2~3回開花します。冬・春咲きに準じます。
日常管理
- 戸外では日光によく当て、涼しく管理する
夜の最低温度が16℃以上になったら、日当たりと風通しの良い戸外に出します。
直射日光を避けて、葉焼けしないように遮光します。 - 水は乾いたら与える
着生ランですので、鉢内が乾いてから、水をたっぷり与えるようにします。特に乾き気味を好む品種は、自生地に近い管理方法として、コルク付けにします。
- 夏の水やりは夜に行う
カトレアは夜間に活動するCAM植物(※)の性質があり、夜間の水分も必要になります。
夏は、夜間の温度を下げるためにも夜の水やりが適しています。(※)夜間に気孔を開いてCO2を吸収して貯蔵し、昼間は気孔を閉じて水分の蒸発を抑える特殊な光合成を行う植物
- 開花期を知る
開花期が異なっても、年間を通して最低温度が16℃以上を保つ必要があります。
一般家庭では、冬から春にかけての温度の維持が難しく、開花期がずれ込むため、冬咲きや春咲きの品種の方が栽培しやすいといえます。
カトレア類の主な人工属 ( )は略号
(参考)ランの基礎知識
属間交配で新たにできた属を人工属と言い、カトレア(Cattleya)の近縁の属であるレリア(Laelia)・ソフロニティス(Sophronitis)・ブラッサボラ(Brassavola)等との間で交配が行われています。
- カトレア(Cattleya):カトレア(C.)
- レリオ カトレア(Laeliocattleya):レリアxカトレア(Lc.)
- ソフロ カトレア(Sophlocattleya):ソフロニティスxカトレア(Sc.)
- ブラッソ カトレア(Brassocattleya):ブラッサボラxカトレア(Bc.)
- ソフロレリオ カトレア(Sophlolaeliocattleya):ソフロニティスxレリアxカトレア(Slc.)
- ブラソレリオ カトレア(Brassolaeliocattleya):ブラッサボラxレリアxカトレア(Blc.)
- ロルフェラ(Rolfera):ブラッサボラxソフロニティスxカトレア(Rolf.)
- ポティナラ(Potinara):ブラッサボラxソフロニティスxレリアxカトレア(Pot.)