ミニバラの育て方と毎年咲かせる!剪定・手入れのコツ

ミニバラの育て方:日常管理

参考ミニバラ育て方マニュアル|セントラルローズWebshop

育て方のポイント

日々の育て方の注意点として、

  • 生長期の手入れ程度の弱剪定から、休眠期のばっさり切る強剪定まで、水やりのように日常管理の延長として剪定をこまめに行いましょう。
  • 水は土の表面が乾いたら、花にかからないようにたっぷりと与えます。花に水をかけると早く散ってしまうので注意しましょう。
  • 肥料は、1ヶ月に一度化成肥料を与えるか、10日に一度液体肥料を与え、冬は2月頃に寒肥を与えましょう。
  • 特に注意する点は、病気や害虫の発生です。病虫害には、殺虫殺菌剤で早めの予防と対応をします。日々芽や葉に注意して、栄養を作り出して花を咲かせる「葉」を、病気や虫で落とさない管理をする事が大切です。

水やり

バラは乾燥気味に育てる方が良いと言われていますが、水が嫌いなわけではありません。水やり目安として春・秋は1~2日に1回。夏は1日に1~2回。冬は2~3日に1回くらいです。

春・秋は午前中に水を上げるのがベストです。夏は朝と夕方、冬は暖かい日中が良いでしょう。夕方に水をやると夜の間に凍って根を痛めますので、温かい時間にやります。

日当たり

きるだけ日当たりの良いところにおきましょう。
玄関先や軒下などあまり雨の当たらない所に置きましょう。雨に当たると病気になりやすく、雨は病気の原因にもなります。
真夏は涼しい半日陰に置いて直射日光を避けてください。

用土

ミニバラは弱酸性の土を好みます。雨ざらしにしてれば勝手に土は弱酸性になりますので気にしなくてもよいです。

肥料

肥料を好みます。植え替え後や、剪定時などに緩効生肥料を与えてください。
花が咲いている間は途切れないように液肥をあげます。1週間から10日に1回のペースで液体肥料を与えると、葉の色艶や花つきが良くなります。

休眠期

休眠期は根の成長期でもあります。根の成長には土の温度が関係しています。冬でも日光をあてることにより地温を少しでも上昇させ、より根の成長を促してあげると良いと思います。

栽培カレンダー

出典バラ(ミニバラ)の育て方 – みんなの趣味の園芸 NHK出版

ミニバラの剪定:花後剪定と冬剪定

夏と冬では剪定のやり方が異なるので注意しましょう。成長期である夏の剪定は弱め、気温が10度を下回る冬の剪定は強めに行います。

花の咲かない休眠期に、花の高さと開花時期を調整して、枝を短くして新しい枝が出やすくします。春に新しい枝を伸ばすためには、冬にしっかり剪定をし栄養を無駄に分散させない必要があるからです。

  • 花後剪定(弱剪定):「5枚葉を1つ以上つけて切る」
    ミニバラには、3枚の葉が付いた小枝、5枚の葉が付いた小枝、7枚の葉が付いた小枝があります。ミニバラの剪定は「5枚葉を1つ以上つけて切る」と覚えます。5枚葉とは1つの枝に葉が5枚付いている枝(写真の①②③)のことです。

    5月の開花後から花が咲くたびに適時繰り返します。5枚葉の付け根には必ず花芽を持っていますので、5枚葉を1つ以上つけて(写真の例では①と②の間)、上の部分を切り落とし(②より5mm~1cmの高さ)、次の花を咲かせるようにします。

    花芽が内側か外側かはあまり気にしなくてよいので、赤くぷくっとした芽が新芽になるので、新芽を残してその上で切るようにします。

    5枚葉より下でしたらどこで剪定してもかまいません。思い切って5枚葉を2つまたは3つ以上付けて、もっと下で剪定してもいいです。

  • 冬剪定(強剪定):「花の高さと開花時期を調整」
    10月以降は休眠に備えて、剪定は行いません。花ガラを摘む程度にして葉っぱは全て残します。

    強剪定とは、寒い冬をミニバラがしっかり耐え、また暖かくなった時に見事な花を咲かせるために行うもの。

    ミニバラは落葉低木ですので、冬には葉は全部落ちてしましますが、枯れているわけではありません。冬剪定は、バラの活動が最も鈍くなる休眠があける真冬(1月下旬~2月)に、株元から5~10cmの高さで剪定を行います。

    思い切って強剪定をしたほうが、春に良い状態の花を咲かせます。シュートが出ている場合は古い枝を切り取り、新しい枝に切り替えます。

病気になりやすいミニバラ:うどんこ病と黒星病

ミニバラの育て方で特に注意する点は、病気や害虫の発生です。ミニバラは比較的、病気や害虫の被害を受けやすい植物といわれています。それだけに日頃の手入れは気を付けなければなりません。

参考バラの病害虫と対策|はなはなショップ
効果のある薬剤:同じ殺菌剤を続けて使うと効果がなくなることがあるので、複数の薬剤をローテーーションで使うと再発しにくくなります。
ベニカⅩファインスプレー』『ベニカⅩファインエアゾール』『マイローズ殺菌スプレー』
『STサブロール乳剤』『GFベンレート水和剤』

うどんこ病

うどんこ病は空気伝染で感染します。うどんこ病の特徴は若葉や蕾などの新梢の柔らかな部分にのみ感染を見るところにあります。

葉が白く粉をふいたように白くなります。うどんこ病は軽度であればベニカⅩファインスプレーをまんべんなくかけるとすぐに良くなります。風通しを良くし、殺菌剤をまいて被害の拡大を抑えてください。

黒星病

うどんこ病が空気伝染で感染するのに対し、黒星病は水の存在で感染が拡大します。バラ科特有の病気で、黒星病に犯された葉は表面に不規則な黒斑を生じます。

感染を症状として肉眼で確認できるのがこの段階からですが、黒星病症状の進行過程としては最終段階に近く、しかも黒星病にたいして有効な治療薬は現在ありません。治療は不可能とされています。

黒点病にかかっても枯れることはありませんが、やがて葉は黄変し落葉し、満足な花が着きません。病気になった葉っぱを取り除いて様子を見ます。

害虫

葉っぱ小さな穴が無数に空いているとき、チュウレンジハバチが巣くっています。きれいに取り除きにくいので、枝ごと取り除いてビニール袋に密封して処分します。

蕾に大穴が開いている、花・葉が穴だらけに・・・蕾や葉を食害するのは、ヨトウムシやホソオビアシブトクチバなどの、イモ虫類の仕業です。初夏から秋にかけて、よく発生します。下の方の枝などにイモ虫類が巣くっているので捕殺します。

スポンサーリンク
garden_レクタングル (大)
garden_レクタングル (大)
☆最後までお読みいただきましてありがとうございます。
☆この記事がお役に立ちましたらシェア・フォローしていただけると嬉しいです!

シェアする

フォローする